SEワーママの日常

小学生と保育園児2人のママ。フルタイム勤務でIT関係の仕事してます。なんでも雑多に書きます。買ったもののレビューは忖度なしで書いてます。

『小さく分けて考える』感想

システムプロジェクト管理にもすごく役に立つ内容が書いてあった。

なにをきっかけに読もうと思ったかは思い出せないのだけど、誰かのおすすめツイートがきっかけだったように記憶している。
この本は本のタイトルにも書いてあるように「悩む時間」と「無駄な頑張り」を80%減らすために書かれていて、実際に役に立ちそうなことが多かった。
そして振り返ってみると、私も仕事でタスクを分解をしているなーと気付かされた。
システムのプロジェクトって当たり前だけど細かなタスクに分解してそれを実行していくことが大切。
ではどうやってプロジェクトのタスクを分解していくか?という本はもしかしたらあるのかもしれないけど、暗黙知になっていることが多いのではないかと思っている。
実際仕事でもタスクが分解できずに困っている人の手助けをよくやるのだけど、「なぜこの人はタスク分解ができないんだろう?」と常々思っていた。
経験値の差が大きいのかと思っていたけども、この本を読んでタスク分解の方法を知らないだけではないか?といった仮説が生まれた。
誰に教わらなくともタスク分解ができる人もいれば、全くタスク分解ができない人もいる。
分解してあげればタスク自体はこなせる人も、プロジェクトを管理する立場になるとそれができないのはタスクを分解する意識とその方法を知らないのでは?ということ。
この本にはシステムプロジェクトを例にしたことはあまり書いてなかったけれども、出てくる例をシステムプロジェクトに当てはめて考えることは容易にできた。
そういった意味でシステムプロジェクト管理をやっている人は一読の価値のある本だと思う。
特に仕事の問題解決・目標達成ができるシートは今後タスク分解ができない人にも役に立つのでは?と思っている。

仕事の問題解決・目標達成ができるシート

①問題や目標を挙げる
②問題や目標を具体的にする … 「いつまでに/誰が/どのくらいの結果を出すと/どんなリターンがあるか」を書いた後に、その問題や目標は解決すると意味があるかを考える。なければ、上に挙げた問題や目標をより大きなものに書き換えてやり直しましょう。
③そのために必要なスキルや条件を挙げる … どうやったらその問題が解決したり目標に近づけますか?必要な条件はなんですか?10個挙げてみましょう(期間/メンバー/予算/スキル/物資/情報/許可 etc)
④いつまでに何を揃えれば理想の状態を達成できるかを時間で分ける

まんま、システムプロジェクト管理でいつもやってることだわ…と思いながらも、これができる人が意外と多くもない事実もあるなと感じた。

あと、「アイデアを出したい時、抜け漏れをなくしたい時は「反対」をとる」も参考になった。
考えの漏れをなくすために今考えてることの反対を取るということ。
考えの幅も広がるし、自分と違う意見の人にも「こういった考え方はどうですか?」って提案することで違った視点を提供して相手の意見を否定せず議論が進められる、というのがコミュニケーション的にもよかった。

どんな仕事をする人でもおそらく役に立つ本ではないかな、というのが感想。
そして私がタスク分解をなにかで学んだわけではないけどできてたことがわかった。
それでもまだ足りない部分があるし、自分なりの方策を確立できているわけではないから少しずつ分けて考えていこうと思う。
個人的にかなりおすすめな本。