SEワーママの日常

小学生と保育園児2人のママ。フルタイム勤務でIT関係の仕事してます。なんでも雑多に書きます。買ったもののレビューは忖度なしで書いてます。

『とにかく仕組み化』 感想

個人的に仕組み化は大好き。

効率化、仕組み化はとうやったらうまくいくのか…というのが知りたくて読んだのが本書。
評判も良さげだったので手に取ってみたけども、感想としては実はイマイチ…だった。

あんまりイマイチな感想を見たくない方はこの先立ち入りしない方がよいかと。

なぜイマイチだったかというと、あまりにシステマチック過ぎて人間は感情の生き物であることを忘れている感じだったから。
その感情を捨て去ることを大事にして欲しいとは書いてたけど、人間だから無理。
そんなことができるわけがない。

「できるわけないと思うからダメなんだ!」

とこの著者は思ってるかもしれないけど、現実を見るとそうとは言えないと思うし、他人は変えられない。
もちろん本書を読んで自分が変わろう!と思う分にはいいかもだけど、管理職以上向けに書かれていたことだったから私みたいな平社員からしたらこの仕組みはいい部分もあれば悪い部分もあるな、と。

例えば、目標を掲げてそれに達しなければ降格・降給という仕組み。
一見よさそうに思えるけど、降格・降給を避けるために悪いことをする人は出てくると思うけどその辺の考慮はなし。
ちゃんと上が仕組みを整えていればみんなやる気を出してついてくる!とは言うものの、たぶんそんな簡単ではない。
そして結果を重視するところは悪くはないけど、過程を見てもらえずやる気を落とした実例を周囲で見てるので結果だけ見て評価しないと人は離れていくのでは…?というのが個人的な感想。
今は人材がどんどん減っていく時代を思うと、この本のやり方はうまく行くかは懐疑的。
そう思って著者の会社の口コミレビュー見てみたら結構悲惨で…
書いてあることが本当かどうかはわからないものの、さもありなん、って結果になってることもあったので個人的には盲信して取り入れるべきではないかと思う方法も多かった。

ただ、いいところももちろんあった。
例えば会社の理念を知っているか?というところ。
会社の理念は平社員からすればあんまり興味はないものではあるけど、悩んだ時にどこへ向かえばいいかわかるという意味で大切なのには納得。
平社員からしても理念に共感できるか、というのも結構いい基準だと思う。
自分が理念に共感できないと、会社になにかあった時に向かう先が納得感ないものになる可能性があるので今後転職の際もきちんと見たいと思えた項目。

そして全体的にルールを統一する、という考え方については大賛成。
管理職がふわふわしたルールしか作らなければ、平社員は混乱するし右往左往する。
全体的な言いたいことは納得感あったので、あとは人間としての感情の軋轢にどう向き合うか、事例含めてあると印象は変わったかな。

ちょっと辛口めの感想にはなったものの、サクッと読める本ではあるので気になる方は読んでみるのもありかと。